千年の時空を越えて
いつものように呼ばれ、座敷へ行くと
雪「あ・・・。」
晋「よぉ・・・。春風。ってここでは、秋風か・・・。久しぶりだなぁ。」
雪「高杉様・・・。お久しぶりでございます。」
チラリと、彼の連れを見て固まる。
晋「どうした?」
雪「あ・・・。あ、あ、あ、あなたは・・・。」
男「ぷっ。どもっとるで?俺は、坂本 龍馬。よろしゅうな。」
雪「感激でございます!あの握手して下さい!!」
晋「お前に触れるのは、ダメだと聞いたが、お前から触ってどうする!」
その顔は、ちょっと拗ねているように見えた。
雪「だって!まさか!あの坂本龍馬に会えるとは!」
私は、興奮してペタペタとさわりまくっていた。
龍「面白きおなごやなぁ。俺んことしっちょるんか?」
雪「はい!もちろん!って、あ・・・。いえ。噂で聞いただけです。すみません。」
そう言って、いつの間にか抱きしめてしまっていた体を離す。
雪「襲ってしまい申し訳ありません。」
龍「お前みたいな、綺麗なおなごなら、どんどん来てくれてええ。」
雪「あはは。・・・。すみません。」
舞い上がってしまった。そして、隣を見るともう一人。
雪「あ・・・。もしかして・・・。」
桂「俺は、桂 小五郎と申す。」
雪「きゃー。めっちゃ豪華!この3人!ってすみません。秋風です。よろしくお願いします。」
高杉さんは、ムスッとしていて、他の二人は大爆笑。
雪「高杉様。このお二人、連れて来ていただいてありがとう御座いました。」
晋「ふん。」
怒っちゃた。
仕方ない。
ギュッと抱きしめて
雪「特別です。今日は、来ていただいてありがとうございます。お久しぶりです。」
この人もやっぱりきれいな顔してる。
すると、時間はすぐに経つもので・・・。
呼ばれた。
雪「それでは、ありがとう御座いました。」
とお礼を言い、出て行こうとすると、
晋「また来る。」
そう言って、切なそうな顔で頬を撫でられた。
男前にそんな事されたらドキドキする。
部屋を出ると、あれ・・・。この気配・・・。