千年の時空を越えて
すると、もう、切腹の準備が始まったと言われて、山南さんがいる部屋へ急いだ。
ドンドンドン!
雪「すみません!最後に山南様に話したい事があります!開けて下さい!!」
土「うるさい!!無礼だ!」
雪「お願いします!」
私は、少し下がり、助走を付けて、扉を蹴破った。
すると、黒羽二重の紋付きに身にまとった山南さんがいた。
雪「武士の神聖な行為の邪魔をして申し訳ありません!山南総長!任務終わりましたので、報告しに来ました。明里様は、相田塾の書道と花の先生として、雇って頂きました。そこに住み込みで良いとのことです!以上です!」
すると、山南さんは、フッと笑い。
山「ご苦労様。ありがとう。」
そう言ってくれた。
雪「いいえ。失礼します!」
部屋を出た。
部屋の外で待ってると、しばらくして、近藤さん、土方さん、総司さんが出てきた。
雪「近藤先生!」
近「雪・・・。お前のしたことは、武士にとって無礼な行為だ。よって、謹慎の沙汰とする。」
雪「申し訳ありませんでした。あの!罰は受けます!山南様のお見送りの用意をさせて下さい!お願いします!」
近「わかった。それが終われば、牢に入ってもらう。」
雪「ありがとうございます!」
そして、私は、山南さんの切れた首と胴体を繋げ、切れた腹を縫った。
血で汚れた肌を綺麗に拭いた。
そして、白の死装束を着せ、短刀を握らせた。
全てが、終わって見ると山南さんは、安らかに眠っているようだった。
雪「山南様・・・。私は、あなたに会えて良かった。悔い無き人生でしたか?山南様・・・。今まで、お疲れ様でした。ゆっくりお休み下さい・・・。」
そう言って、私は、部屋を出て牢屋に向かった。