千年の時空を越えて






雪「良かった・・・。山南さん・・・。でも、私、どうしたら?」






すると、今度は、伊東さんが来た。





伊「雪さん・・・。よろしいですか?」




雪「はぁ・・・。」




伊「惜しい人を無くしましたね・・・。」





雪「そうですね・・・。」





伊「山南さんは、私に託してくれたんです。だから、私は、やり遂げたい。こちらへ来てくれませんか?」



雪「えーと・・・。」




伊「それに、あなたは、長州の者と、親密ですよね?」




雪「え?意味がわかりません。」




伊「その繋がりのあるあなたも欲しいうちの一点です。」




雪「別に、何のお役も立てないで・・・。」



いきなり、腕を引かれ、キスをされた。



雪「ちょっと!何するんですか!?」





伊「幹部の間で、景気づけって言うんですよね?」





雪「は?」





伊「皆が、あなたを好きな理由がわかります。良いお返事待っています。」





そう言うと、伊東さんは立ち上がって出ようとした。



カタッ。




土「先約か?」




雪「え?」




伊「では私は、これで・・・。」





スッと、二人が、すれ違う。



ピリッと空気が張り詰める。土方さんは、伊東さんを睨んでいる。



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