千年の時空を越えて
僕の胸は、モヤモヤと重い。
総「はぁ・・・。」
もう数え切れないくらいの溜め息をついている。
ここひと月、雪と全く話していない。
雪と話したいのに、話したくない。
それはきっと、さっきの二人を見たからだ。
土方さんと抱き合ってるところを見るのは初めてじゃないのに今回は、苦しい。
それは、雪の顔が、優しかったから。
土方さんを思っている顔だった。
僕は、どこへ向けていいかわからないこの気持ちに苦しんでいた。