千年の時空を越えて
移設
元時2(1865)年3月。
山南さんの切腹から1ヶ月も経たない内に、屯所は、西本願寺に移設した。
雪「私の部屋は・・・っと・・・。」
事前に、渡された部屋割りの紙を確認する。
すると・・・。
「これは、どういうことですかっ!!!納得できませんっ!」
「お前の了承なんざ、ハナから求めてねぇんだよっ!」
「陰謀だっ!副長だからって、私情を挟んで、最低ですっっ!」
「どこが、私情だっ!お前の方が、私情だろうがっ!」
これは・・・。あの二人か・・・。
何を言い合いしてるんだろう?
すると、二人が目の前に、現れた。
総司「あ!雪っ!!!聞いて下さいっ!これ見てっ!」
と、総司さんは、紙をヒラヒラさせて、私に力説しだす。
雪「あ・・・。これは、部屋割りの?」
総司「そう!問題なんだよっ!何と、僕と、雪の部屋が、違うだけでなく、端と端なんだよっ!しかも、雪の部屋の両隣は、土方さんと丞ちゃんだし!その横は、一君だったり、新八さんだし!これって、陰謀だよねっ!」
雪「あー・・・。私は、別に・・・。」
土方「ほら見ろ!雪はどこでも良いと言ってるだろ!」
総司「雪は、何も言ってないですっっ!ねぇ!雪っ!!!雪は、僕と一緒の部屋が良いよね?」
雪「え・・・?私は、別に・・・。」
総司「ほらっ!雪は、僕と、同じ部屋が良いと言ってますっ!」
土方「・・・一言も、言ってねぇ・・・。」
これは、埒があかないな・・・。
仕方ないので、クジで決めた。
総司「雪ぃ・・・。心配だよぉ・・・。」
私は、土方さんが、決めた通り、土方さんの横の部屋になった。反対側は、山崎さんだ。
雪「大丈夫ですよ?武器もあります。」
総司「でも・・・。」
雪「障害が多い方が、燃え上がりますよ?」
って、どこかで、聞いたような・・・。
総司「でもね!女ったらしと変態の間になんか・・・っ。」
丞「誰が、女ったらしやねん!しかも、副長に変態は失礼・・・っ。」
バチンッ!
丞「痛っ!」
土方「誰が、変態だよ!変態はお前の方だろうがっ!もう公平なクジで決めたんだ!ゴチャゴチャいうなっ!」
そして、私は、部屋へ行くと、総司さんも付いて来た。