千年の時空を越えて




花街の裏町・・・。




雪「いた・・・。」




源氏名を此の糸さん。



雪「此の糸さん。うのさんと言えば、わかりますか?」




此の糸「っ!・・・。」




雪「あなたの任務は、うのになって、高杉さんと一緒にいることですよね?何故、ここに?」



此の糸「あたし、あんな、女ったらし嫌なの!ここに来て、左門さんという方に出逢って、愛し合ってるの!それに・・・。」




そう言って、お腹をさする。




雪「まさか・・・。」



此の糸「えぇ。子供がいるの。」



雪「っ!」



以前ならば、こんな現場を押さえれば、即刻、未来に確認して、抹殺していた。






でも、今の私に、それが、出来ない。




私は、総司さんを助けて歴史を変えた・・・。





そして、もし、自分が、総司さんとの間に、子供が出来たら・・・。




想像すると、彼女を捕らえる事が、出来なかった・・・。





雪「わかった・・・。見つからないように、気をつけて・・・。」





そう言っていた。




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