千年の時空を越えて
そして、高杉さんは、商人の格好になり、二人で、四国に渡る。
高杉「相手が、お前で、良かった。」
雪「こんな、大役を仰せつかって、緊張します。」
高杉「ぷっ。戦場に、乗り込んで来たお前が?」
雪「あの時は、夢中で・・・。」
高杉「面白いおなごだな。お前は。話をしていても、楽しいし、今回も、相手が、お前で、驚いたが、運命が交わったのかもな。命を狙われているが、お前と、いれることは、嬉しく思うぞ。」
そういうと、高杉さんは、私の手を取り、指を絡めて、抱き寄せた。
雪「高杉様・・・。こんな所で、いけません。それに、あなた様には、おマサ様が・・・。」
おマサ様は、高杉さんの妻だ。
高杉「はぁ・・・。お前は、こんな時に・・・。普通の芸妓なら、自分を見ろと、言うぞ。だから、こんなに惹かれるのかもしれん・・・。」
高杉さんは、指を絡めて、私の指に、チュッと口づけた。