千年の時空を越えて

振り向くと、刀に手を置いた、総司さんが、土方さんを睨んでいる。




土方「お前、見廻りはどうした？」



総司「嫌な予感がしたので、新八さんに代わってもらったんです・・・。それより、土方さん・・・。僕のいない間に、雪に何してたんですか？聞き間違えで無かったら、気持ちを伝えていましたよね？」



土方「あぁ。俺は、雪に、惚れてる。だから、前に言っただろう？お前から、奪うと・・・。もう、遠慮はしねぇ・・・。」



総司「だからって、恋仲の僕を、見廻りに行かせて、その間に、雪に接吻とか、卑怯じゃありませんか？」



話が、全くわからない。



雪「あの・・・。」



総司さんは、私を、抱き寄せた。




総司「雪・・・。雪の気持ちは？」



雪「私は、総司様を・・・。」




土方「本当に、そうなのか？お前が思い込んでるだけじゃねぇのか？」




雪「そんな事は・・・。」



土方「だったら、何で、総司に、何も言わねえ？何故、いつも、俺や、山崎の方が、お前のことを知ってるんだ？」




それ・・・。総司さんが気にしている事だ・・・。





私が、いない間に、喧嘩になったのかもしれない・・・。




雪「私が、想ってるのは、総司様です。土方さん・・・。もし、その事で、総司様の不安を、煽っていらっしゃるのなら、私は、悲しいです・・・。」




土方さんは、そんな風に勝負をするような人じゃない。




すると・・・。




「俺は、除け者か？俺かて雪の事めっちゃ好いてるのに・・・。二人とも、帰ってきたばかりの雪に迫るなんて、どうかしてますよ！密偵が、どれほど、毎日、神経すり減らすか、解ってますか？」



振り向くと、山崎さんが、二人を、睨みつけて、私を、総司さんから奪った。



総司「ちょっと！丞ちゃん何するの！」



丞「雪・・・。もう、部屋入って、ゆっくりしとき。後は、俺らで、反省会になるやろうから・・・。」



雪「は・・・反省会？」




しかも、今、山崎さんも、私の事、好きって言った！



どうなってるの！？



訳が解らず部屋に押し込まれた。





部屋に一人になり、考えるが、全くわからない。



雪「今度から、任務に出るときは、監視カメラでも付けていこうかなぁ・・・。って、充電が勿体ないか・・・。ソーラーの充電もあるけど、少し目立つしね・・・。まぁ・・・。よくわかんないけど、取りあえず寝よう。」



私は、寝支度をすると、ゆっくり目を閉じた。