千年の時空を越えて
命懸けの想い~山崎side~
俺と雪が、土方さんの命を受け、長州に忍び込んだ。
雪「山崎様・・・。気をつけて下さいね。」
丞「俺を誰や思てるん?でも・・・。油断は禁物や・・・。」
雪「はい・・・。」
そうして、俺は、奇兵隊に、そして、雪は、花街に忍び込んで、情報を集める。
しばらくして・・・。
雪は、さすがと言うべきか、花街イチの芸妓になっていた。
丞「秋風。さすがだね。」
雪「あら?篠原様じゃありませんか?お元気でいらっしゃるんですか?」
丞「あぁ・・・。で?最近、どう?売れっ子さん?」
雪「はい。皆さんに可愛がってもらってます。」
丞「そっか。良かった!」
すると、雪が、しなだれかかって来た。
耳元で、
雪「高杉晋作に気に入られました。毎日、ここに来ています。」
それを聞いて、俺は、驚きと、嫉妬が入り混じる。
おなごやから近付ける事。
密偵として先、越された気分・・・。
すると雪が、俺の頬をギュッとつねる。
雪「ふふっ。山崎様・・・。わかりやすいですよ。まぁ・・・。あの人は、おなご好きだし、それに、前の時に会っているので、山崎様が、劣っているとかそんな事ありませんよ。」
しかし、相手は総督やで?ありえんやろ?
まぁ、ハナから、普通のおなごではないと思ってたけど、雪の実力を見せ付けられた気分やった。
俺も、頑張ろ。