千年の時空を越えて
土方さんが「はぁ・・・。」と溜め息をついた。
土方「いい加減にしろ。ガキみてぇな事をするな。」
一人だけ、大人ぶって。
総司「土方さん。自分の恋仲に、害虫が寄ろうとしてるのに、何も怒らない方が、おかしいでしょ?」
丞「害虫って何やねん!」
総司「僕と、雪は、お互い分かり合って・・・。」
そう・・・。お互い、お役目が一番ということ・・・。
いつ、居なくなってもおかしくないということ・・・。
でも・・・。いざ、その事に直面すると、こんなに苦しい・・・。
丞「お前ら・・・。まだ、まぐわってないんやろ?しかも、未来のお役目の事だって、何にも聞かされてないくせに、そんなんで、よぉ、恋仲なんて言えるわ!ちゃんちゃらおかしいっちゅうねんっ!」
総司「っ!何で・・・。その事を・・・。」
そう、僕達は、まだ、接吻以上の事は、していない。
僕は、交わりたいが、雪は、いつも、少し悲しそうな顔をするからそれ以上の事が出来ない。
それでも、最近は、少しずつ、僕を受け入れてくれているような気がしていた。
でも、やっぱり、男としては、気になっている所だ。
土方「生娘かどうかくらい、見たら解る。」
土方さんまで・・・。
こんな挑発に乗ることない。
僕と雪は、心で繋がっている。
丞「俺は、雪の事、心の底から大事や思うてる。総司っていう恋仲がいるとかいないとか関係あらへん。俺は、俺のやりたいようにさせてもらうで。ほな、休ませてもらいます。」
丞ちゃんは、言いたい事だけ言って出て行った。