千年の時空を越えて
総司「何も、知らないくせに・・・。」
僕達の恋仲というのも、きっと、雪が、未来へ帰るまでの間だけだ・・・。
僕には、解る。
お役目が、大好きな雪の気持ち・・・。
だからこそ、「帰らないで、僕の側にいて。」と思っていても、言えない。
僕だって、近藤さんや土方さんと離れるなんて考えられない。
僕が、唇を噛みしめていると・・・。
土方「お前が、その程度なら、俺も、遠慮無くいくからな。」
いきなりの恋敵宣言。
総司「はぁ!?何言ってるんですか?」
土方「前から、思ってた事だ。山崎は、ただのきっかけに過ぎない。お前が、何に戸惑ってるかは、知らねえが、何かに躊躇してるなら、遠慮無く、雪は、貰う。」
総司「何を、馬鹿なことを・・・。それに、雪は僕のことを好いてるんです!土方さんや丞ちゃんが入る余地などありませんからっ!」
僕は、立ち上がり、勢い良く、襖を開けた。
そして、振り返り、
総司「いくら、土方さんでも雪に何かしたら、許しませんから・・・。」
そう言って、僕は、ピシャリと、襖を閉めた。