千年の時空を越えて





雪の報告を、近藤さんと俺、勝手についてきた、総司と3人で聞いていた。




山崎からも聞いていたが、デケェ情報だ。




近藤さんは、すぐに、会津に報告すべく、出て行った。




そして、雪に、労いの言葉をかけて、部屋で休めと言った。






すると、部屋を出ていった雪に総司も出ていった。






しばらくして・・・。





外で、平隊士の声がする。





隊士「沖田組長どこ行った?」




隊士「乾んとこだろ?部屋入って行くの見たぞ。」




隊士「そうなのか?困ったな・・・。」




隊士「どうしたんだ?」




隊士「これから、見廻りなんだよ。でも、邪魔したら、後で、沖田組長に、斬られそう・・・。」





隊士「確かに!でも、沖田組長って衆道なのかな?」




隊士「あぁ。さっき、廊下で、接吻してたし。」




隊士「まぁ、乾だったら、イケるか・・・。」




俺は、いつの間にか、そいつらの後ろに立っていた。





土方「オイ・・・。」




声をかけると隊士達は、ビクッと体を揺らして、固まる。





やっぱり、総司の奴の軽率な態度が変な噂を立てられてしまうんだ。





土方「今から、見廻りか?」





隊士「は・・・。はいっ!」




土方「で?総司が、来ないと?」




隊士「え・・・。いや・・・。その・・・。」




ここで、バラしたら、後で、総司に、怒られるということか・・・。





土方「別に、かまわねぇよ。俺が言ってきてやる。お前らだと、あいつは引っ張って来れねぇだろ?」





隊士「す、すみませんっ!お願いしますっ!」






土方「はぁ・・・。ついてこい。」




俺は、片手を上げて、隊士を引き連れて、雪の部屋に、足を進めた。
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