千年の時空を越えて
再確認~総司side~
土方さんの部屋を出た後、僕は、部屋に戻った。
襖を開けると、眠っていた雪が、少し目を覚ます。
雪「あ・・・。総司様・・・。」
僕だと確認すると、雪は、また、安心して、眠ってしまった。
僕は、枕元に、腰を下ろして、雪の頭を撫でた。
総司「本当に、雪は、モテるよね・・・。恋仲の僕は、不安が増える一方だ・・・。」
でも、雪は、そんな僕を安心させてくれるんだよね。
信用はしている。
でも、時々、不安に苛まれる。
未来のお役目の事とか、僕の知らないことを、土方さんや丞ちゃんが知ってたりすると、僕は、どうしようもないくらい不安になる。
今回は、土方さんも丞ちゃんも本気だ。
雪を譲る気なんて、ひとかけらもない。
でも、雪が、心変わりしないか少し不安はある。
雪とは、まだ、接吻以上のことはしてないし、未来のお役目は、ほぼ、僕には、秘密で動いている。
総司「ねぇ・・・。雪?僕の事、好いてくれてる?」
僕は、いつから、こんなに、女々しくなったんだ?
僕の好きな言葉は、“勇剛”だ。
強さを、ずっと、求めてきて、ここまで来た。
前の恋仲だったあの子の時だって、近藤さんに言われて、別れたんだ。
ずっと、強さを求めて、お役目を果たして、人を斬って、ここまで来たのに・・・。
どうしても、雪だけは、一緒にいたい。
たとえ、期間が決まっていても、短い間だけでも、側にいてほしい。
僕のこと、愛して欲しい。
僕は、雪の床に滑り込んだ。
雪が、また、一瞬、目を開ける。
雪「総司様・・・。」
僕が、雪をギュッと抱きしめると、雪は、僕の胸に顔を埋めて、安心したような顔で、また眠った。
総司「そんな安心な顔されると、襲えないんですけどっ!」
僕は、雪の顔を上に向かせて、唇を重ねた。
何度か、唇を重ねていると、僕も、眠くなって、瞼を閉じた。