千年の時空を越えて
私は、土方さんの所へ行く。
雪「失礼します。」
土方「あぁ。」
雪「お聞きしたいことがあります。」
土方「なんだ?」
雪「新選組は、倒幕派になるのですか?」
ピクッと、土方さんが、体を揺らした。
雪「土方副長。あなたは、どうお考えですか?」
土方「ふっ・・・。お前、今度は、なんだ?」
雪「新選組が今後、どう行動するのか、したいのか、確認したかったんです。」
土方「そうか・・・。最近は、伊東さんが、近藤さんにピタリとつっくいてる。」
やっぱりそうか・・・。
土方「で?お前は、何か、動くのか?」
雪「新選組の返答次第です。」
土方「そうか・・・。今会津や薩摩が、幕府から離れようとしている。」
雪「会津もですか?でも、あそこは、徳川家の人がいるんじゃなかったですか?」
土方「まぁ・・・。でも、生き延びる事を、考えたら、そうなるのではないかと思う。会津が、俺たち、新選組を、薩摩に貸すという密約が交わされるらしい。ただ、薩摩は、お前達が、調べてくれたように、長州と繋がっている。」
雪「土方副長は、どうされたいのですか?」
土方「俺は・・・武士は、殿に忠義を立てるべきだと考える。会津が、薩摩に付けというなら致し方ない。」
苦しい顔の土方さん。
もし・・・。その薩摩との繋がりが、伊東さんが謀っていたとしたら・・・。
私は、伊東さんが、四国へ、薩摩の人間に会いに行くと情報を掴む。
四国へ行って、そのまま、九州へ行こう。