千年の時空を越えて



土方さんに、許可を貰い、四国へ行く数日前。





総司「雪・・・。また、行くんだってね?」




少し、寂しそうに言った。




雪「はい。土方さんからですか?」




総司「うん・・・。」




総司さんが、私を、抱きしめた。





総司「やっぱり、少し、キツい。」




雪「え?」




総司「雪の・・・。未来のお役目の事を、土方さんから、聞かされるの・・・。」




総司さんは、抱きしめている腕の力を少し強くした。




雪「すみません・・・。そうか・・・。そういうことか・・・。」




私は、言える範囲で、総司さんに言う事にした。




彼に、話した所でペラペラとは喋らないだろう。




雪「実は、未来が少し変わりそうなんです。それに、伊東さんの密会が関与してます。それを、調べに行くのです。」




総司「そっか・・・。話してくれてありがとう。気を付けてね?」




雪「はい。ありがとうございます。」




私達は、唇を重ねた。





だんだん、キスが、深くなると、総司さんが、私の小袖を、引っ張った。




肩が露わになったところに、唇を押し当てて、吸い上げる。





総司「はぁ・・・。虫除け。」




雪「そんな事しなくても、大丈夫ですよ?」




総司「うん・・・。わかってるけど、気持ちが少し楽になった。」




雪「そうですか?」



総司「うん・・・。雪も付けていってよ。」



雪「え?」




キスマークを?



恥ずかしいよ・・・。





総司さんが、自分の着物をずらして、肩を出す。




雪「じゃ・・・じゃあ。失礼します。」




チュッと、鎖骨付近に唇を当てて、吸うと、赤く痕が付いた。




恥ずかしいよ・・・。これ・・・。





でも、総司さんは、嬉しそうだ。





ギュッと抱きしめ合い、何度もキスを交わした。







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