千年の時空を越えて
恐怖のおいわさん~沖田Side~
強い殺気を感じて目を覚ました。
総「?・・・。」
近くに置いてある刀を手に取り、先ほど、殺気を感じた方へ近付き、襖に手をかけ、バッと開けて、身構える。
総司「・・・。気のせい?」
庭には、誰も居ない。しばらく、探ったが、何もない。
総司「気のせいか。」
変に目が覚めてしまった。まだ辺りは、真っ暗。
総「水でも飲みに行くか。ついでに、厠にも行こう。」
そして、部屋を出た。
部屋に戻る際、空に浮かぶ月が目に入る。
総「今日も綺麗な月だなぁ。」
部屋に、戻ると、何か気配がある。
総「っ・・・。」
(何か、寝床に居る!)
刀を抜き取り、間合いをゆっくりと詰めて、布団をめくると、
総「!?・・・女?」
そう呟くと、月明かりに照らされ、女の顔をよく見ると、目が3つ、しかも、顔半分、血が付いたように黒い。しかも、口が大きく裂けてる!
総「ひっ・・・。こ、こ、これは・・・。もしかして・・・。お、お、おいわさん?」
僕は、一目散に、土方さんの部屋に、向かった。