千年の時空を越えて
彼の弱点
二人を、部屋から出した後、私は、土方さんの手当てをした。
ここへ来たときに、何も知らない土方さんと総司さんに振り回されて、壊れていた医療ロボットを先日、やっと、直したのだ。
それを起動させる。
医療は、さすがに、解らないし・・・。
雪「こんな事になるなら、医療も勉強しておくべきだったな・・・。」
私は、タブで一つ一つ確認しながら、治療を進める。
しばらくして・・・。
うっすらと、土方さんが、目を開ける。
雪「気付きましたか?」
土方さんが、手を布団から出して、私の手を握る。
雪「さすが、鬼の副長と言われるだけありますね。結構、酷い事になってましたよ?」
土方「あれくらい、大した事ねぇ。雪・・・。お前が、潔白を証明してくれたんだろ?手間を取らせたな。悪かった。礼を言う・・・。」
雪「元々、土方様が、このような目に遭う史実はありません。未来の者が、歴史を変えたのです。」
私は、総司さんや山崎さんに、話した内容を、報告する。