千年の時空を越えて
土方「伊東が、未来人・・・。薩摩の家臣たぁ、笑わせてくれる。新選組も舐められたらものだ。それに、もし、家臣になったところで、重要な地位には就けない。それどころか、忌み者だ。」
高杉さんと同じ事言ってる・・・。
雪「でしょうね。」
土方「あいつ等は、出す。この俺を、粛清の対象にしやがった・・・。俺が、どんな想いで、この新選組をここまで、築き上げてきたか、わからせてやる・・・。」
あ・・・。鬼の副長の眼だ。
土方「俺を、嵌めた代償はきっちりとしてもらう・・・。」
そう言うと、土方さんは治療に専念した。
雪「失礼します。」
私は、骨の固定盤を貼り直す。
それが、湿布のように冷たい。
土方「ひぃっ・・・っ。」
どうやら、土方さんは、苦手らしい。
雪「ぷっ。今の・・・。総司様に、見られたら、末代まで、からかわれますね・・・くくくっ。」
土方さんは、赤くなって、
土方「言うなよっ!」
と、私の頭に手を置く。
スパーーーーン。
総司「遅いですよ?もう、見ちゃったし!これに弱いんだぁ!かっわいいっ!あ・・・。あと一枚あるんですねっ!僕が、貼ってあげますよっ!」
土方「いっ・・・いらねぇよ!ゆ・・っ雪、頼む!こういうのはな、ちゃんと、知識がある奴が、しねぇと・・・」
総司「はいっ!」
ペタッ。
土方「はぁう・・・っ。」
総司「ぷぷぷっ!何ですか?そのなっさけない声は!」
土方「お・・・っ。お前が、急に貼るからだろっ!」
総司「本当にもぉ!お化けは怖いし、この湿布で変な声、上げてるし、わらしちゃんですねぇ!」
土方「うるせぇよ!お前、俺の体が治ったら、覚えておけよっ!」
総司「僕も、潔白を照明するのを、すっっっごく手伝ったのになぁ!あーあ!僕達が、動かなかったら、今頃は、不名誉な濡れ衣を着せられて、切腹してたんじゃないのかなぁ!」
土方「あーーっ!もうっ!わかったよっ!感謝してるよっ!総司!礼を言う!」
総司「ふふっ!はいっ!イイコイイコ。」
そう言うと、総司さんは、土方さんの頭を撫でた。
土方「お前・・・。覚えておけよ・・・。」
土方さんは、布団の中で、真っ赤になり、総司さんを、睨んでいた。