千年の時空を越えて
脱退




土方さんも、隊務に戻れるようになった頃・・・。




伊東さんが、動き出した。





伊東さんは、永倉さんや斎藤さんを引き連れて、遊郭に入り浸り、帰ってこない。




どうやら、引き抜きをしているらしい。





土方「あいつら・・・。法度を何だと思ってやがる。ったく!」




土方さんのイライラは、既に、噴火寸前だ。





伊東さんは、反抗的な態度を崩さない。















そんなとき、私も、伊東さんに、呼ばれる。



雪「何でしょうか?」




伊東「君の真意を聞きたくてね・・・。藤堂君から色々と、聞いてるよ。ぜひ、君に、側に、いて補しいと思ってね?」




雪「私には、やるべき事が・・・。」




伊東「それは、僕の所ですれば良いよ。力になる。」




雪「総司様の側にいたいんです。」



伊東「え!?あのお調子者のどこが良いんですか?剣術は、すばらしいが、落ち着きは無いですよね?それに・・・。」




雪「しっかり者ですよ?彼は。まぁ、半分以上は、冗談言ってますが、魅力のある人です。」




伊東「あなたに、惚れられるあの男に、妬きますね・・・。まぁ、歴史は、どうせ変わる。くくくっ。今は、良しとしましょう。」




そう、きっと、この伊東さんは、仁和寺だ。




でも、私は、気付いていないフリをしている。




こいつが、仁和寺という証拠も無い。



それに、本物の伊東さんは・・・。




きっと、もう、この世には、いないだろう。




だったら、仁和寺が、本物として、土方さん達に、暗殺されないといけないのだ。
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