千年の時空を越えて
雪「す・・・すみませんっ!伊東様へお届け物を・・・。」
私は、お祝いの酒を渡す。
伊東「ほぉ。乾君から、こんな物を貰えるなんて、嬉しいです。」
ん?乾君?やっぱり、この人は、伊東さんじゃない・・・。
伊東さんは、私の事、“雪さん”って呼んでたはず・・・。
斎藤さんと目配せをして、外に出た。
門を曲がった、木の下で隠れて、待っていると、斎藤さんが来た。
一「雪。ここへ来てはいけない。」
雪「すみません。一つだけ・・・。」
私は、伊東さんが、未来人であること。そして、刀の仕掛けを話した。
一「なるほどな。そうとは、知らず、悪かったな。」
雪「いえ。」
一「次からは、気をつける。」
そうして、私は、屯所へ戻る。