千年の時空を越えて
少し経ち、斎藤さんが、戻ってきた。
内容は、近藤さん暗殺と、新選組の乗っ取りだ。
何か、おかしい。
普通、未来人であれば、この先の事を知っているはず。
どうして、史実通りに、進めるの?
自分が、伊東になったとして、新選組を乗っ取りたいと考えたとき、何をするか、考えた。
そっか・・・。
わざと、呼び出した・・・。
史実では、近藤さん、土方さん、総司さんで暗殺する事になってる。
ということは、その時を待ってる・・・。
そこで、未来の武器を使ったら・・・。
確実に3人とも殺れる。
あいつの企みはわかった。
そっちが、その気なら、やってやる。
ゾクゾクと、沸き上がってくる物を、私は、口元に黒い笑みを浮かべて、“準備”をした。