千年の時空を越えて
蕎麦屋に着くと、永倉さんと、原田さんが、待機していた。
左之助「おぉ、雪か・・・。お前が来たのか?」
雪「はい・・・。」
新八「さっき、おなごが、伊東の亡骸を見て、走っていった。多分、向こうの様子見に使われたんだろう。もうじき、来るぞ。」
雪「はい・・・。」
私は、部屋を出て、屋根に登って、上から、様子を見た。
しばらくして、数人の男達が、ぞろぞろとやって来た。
雪「来た。」
皆、史実の通り、軽装だ・・・。
私は、ギュッと刀を、握りしめた。
手が次第に、汗ばむ。
雪「ふっ・・・。こんなに緊張したのいつぶり?・・・って、池田屋の時か・・・。やっぱり、私、ここに来てから、おかしい・・・。」
私は、もう一度、目を閉じて、集中し、仕事モードになった。
男達は、伊東の遺体を籠に入れている。
パァンッ!
原田さんの銃の合図で、一斉に皆が出た。