千年の時空を越えて
私は、まだ、飛び込まず、屋根の上にいる。
すると、永倉さんと藤堂さんが、刀を、交わらせていた。
何か、話してる。
きっと、逃げろと、言ってるんだろう・・・。
でも、藤堂さんは、首を、横に振った。
やっぱりだ。
私は、屋根から、飛び降りて、後ろから藤堂さんを斬った。
ザシュ。
平助「う゛っ・・・。雪・・・。」
雪「藤堂様・・・。逃げて・・・。」
平助「逃げるわけ・・・はぁ・・・。はぁ・・・。。ないだろ・・・。武士が・・・背中斬られて、逃げるとか、恥だ・・・。」
藤堂さんは、刀を振り回していたが、他の人達に、囲まれた。
私は、顔を目掛けて、刀を振り下ろした。
ドタッ。
藤堂さんの体が、崩れ落ちた。
雪「はぁ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・っ。」
視界が、涙で、ぼやける。
暗殺をして、涙が出たのは、初めてだった。
その後は、よく覚えていない。
いつの間にか、永倉さんに、担がれて、屯所に、戻っていた。