千年の時空を越えて
後ずさり、総司にぶつかり、二人もつれ合うように襖に向かって倒れてしまった。
バッターーーン!
物凄く大きな音がして、他の奴らが、集まってきた。
新「どうした!?奇襲!?」
そう言って、飛び込んで来たのは、新八と左之助。
次に、一、平助、近藤さん、山南さんが集まってきた。
土「そこに、おいわさんがいんだよっ!」
全員「え?」
全員さっきの俺みたいに、ポカンとしている。
土「だから!幽霊のおいわさん!」
すると近藤さんが、
近「とし、疲れてるのか?いつも遅くまで頑張りすぎだ。」
土「違っ・・・!これ見てくれ。」
そう言って、俺は、また近づき、そっと、布団をめくった。
全員「!!!!!!」
平「おいわさん!」
ズザザザザザと、皆が後ずさる。
すると、どこからか、低い声で、
「いちま~い、にま~い、さんま~・・・」
全員「ひっ!!!!!!」
新「で、出た~!!!!」
と、逃げようとすると、
「くっくっくっ・・」
と、一が肩を震わせ、笑いを堪えていた。
土「?・・・。一?」
一「すいません。・・・。ぷっ。」
一「この人は、おいわさんじゃないですよ。」
土「どういうことだよ。」
一「ほら。」
と、一は、足元の布団をめくって足を指して、
一「足あります。それに、顔は、このまつげのようなものは何かはわかりませんが、口は紅がついているものかと。あと、黒くなっているのは、化粧のようです。ちなみに先ほどのは、おいわさんでなく、お菊さんです。」
と一は、おいわさんの頬を撫でながら言った。
左「本当だ。」
土「脅かすな!」
と一に拳骨をした。
一「すみません。」
近「全員、部屋の行灯を持ってきてくれ。」
その声で、全員、部屋の行灯を持ってきて、部屋を明るくした。