千年の時空を越えて
数日後・・・。
高杉さんのお葬式があり、出席すると、こちらを見ていた女性がいた。
あの人か・・・。
私は、女性に、近付いた。
雪「すみません。あの・・・。此の糸さんからの・・・。」
朱里「どうも。私は朱里と申します。此の糸さんから、うのさんになるようにと・・・。」
雪「良いのですか?尼になるんですよ?」
朱里さんは、ニッコリ笑った。
朱里「雪之助様・・・。良いのです。私には、愛し合ってる人がいました。私は、彼と結ばれなければ、生きている意味が、ありません・・・。でも・・・。彼は・・・。もう・・・。だから、尼になりたいと思っていました。だから、此の糸さんにも、雪之助様にも、感謝をしています。」
雪「そういう理由があったのですか・・・。谷様の事ですが・・・。」
朱里「もちろん、谷様の事は、感謝していますし、一番にお祈りさせて頂きます!谷様が、作られた、奇兵隊があったからこそ、彼は、最期まで輝いていました。谷様のおかげです。それに、慰霊碑などは、必ず、実現させて、頂きます。安心して下さい!」
奇兵隊で、討ち死にした人の関係者か・・・。
私は、全てを説明し、何か、あれば、此の糸さんに頼るようお願いをした。
そして、もう一度、高杉様の所へ行き、別れの挨拶をし長州を後にした。