千年の時空を越えて
気付いた気持ち~総司side~
雪が、伊東さんが怪しいと言って、四国へ、密偵に行った。
総司「あーあ。つまんないの・・・。あ!そうだ!今の内に・・・。」
僕は、雪の部屋に、自分の物を、運び入れた。
パンパン。
総司「こんなものかなっ!」
雪が、帰ってきたら、また、楽しく暮らせる。
外に、出ると、丞ちゃんが、ジトーっと見てきた。
総司「何か?」
丞「まさか・・・。」
総司「当たり前でしょ?好いてる者同志、一緒にいるのは、当たり前だよ。」
僕は、“好いてる者同志”を強調した。
数日後・・・。
伊東さんが帰ってきた。
総司「確か、雪は、お役目で、もう少し後に帰ってくるって言ってたっけ・・・。」
しかし・・・。
伊東さんが、部屋に入って、しばらくして・・・。
僕と、近藤先生が、土方さんの部屋で、談笑をしていると・・・。
伊東「失礼しますよ。」
ぞろぞろと、伊東一派が、入ってきた。
近藤「あれ?伊東殿、どうしたんだ?皆そろって・・・。」
僕と、土方さんは、伊東さんを睨む。
部屋の空気はピリピリとしたものに変わる。
僕は、はっきり言って、この伊東一派が嫌いだ。
今も、バカにしたような目線を向けてくる。
伊東さんが、ゆっくり、土方さんを見て、厭らしく目を細めて、
伊東「いやね・・・。私がいない間に、少し、うちの者に、調べさせていたんです・・・。そしたら、驚きの事が・・・。」
伊東さんが、バサリと、書簡を土方さんに投げつけた。
土方「何ですか?・・・え?」
中を見ると、土方さんが、金策をしている証拠が、次々に、書かれていた。
土方「こんなもの知らねぇ。」
伊東「そう言うと、思ってましたよ?でも、こうやって、証拠が、出て来てる。」
土方「知らねぇと言ってるだろっ!」
伊東「それでは、あなたが、やっていないという潔白の証拠を私に見せて下さい。それまでは、あなたは、粛清の対象だ。」
近藤・総司「なっ!」
近藤「伊東殿!と・・・としがこんな事をするわけないっ!何かの間違いだっ!」
総司「そうです!この新選組の鬼が・・・自分の作った法度に裁かれる様なことをする訳ないでしょう!それこそ、バカだ!」
伊東「でも、証拠は上がってる。まぁ、そうですね・・・。ひと月・・・。差し上げましょう。それまでに、潔白を証明出来なければ、あなたは、大人しく、粛清を受け入れて下さい。あぁ。その罪人には、然るべきところで、話を聞かなくては・・・。くくくっ。」
そう言って、土方さんは、伊東さんに連れて行かれた。