千年の時空を越えて
部屋が明るくなった所で、布団をガバッと、全部めくった。
全員「!!!!!!!!」
そこには、着物がはだけまくり、今にも、裸に、なりそうな女がいた。しかも、何やら荷物を背負いこんでいる。
全員「・・・。ゴクッ。」
平「お・・・。女?」
すると、全員が一斉に総司を見た。
左「おい~総司、女、連れ込んでおいて寝ぼけるなよ~。」
総「ち、違いますよ~!」
土「総司ぃぃぃ~!テメェ!この脅かしやがって~!」
総「ち、違いますって!こんな人知りません!」
皆、疑いの目で、総司を見ている。もちろん、自分もだが。
総司は、必死で、違うと否定している。
土「じゃあ、コイツは誰なんだ?」
総「わかりません。ただ、この子が、布団にいる前に、強い殺気を感じたんです。殺気を感じて、目を覚まして、厠に行って、戻ってきたら、この子が居たんです。」
うーんと皆、唸っている。
土「近藤さん。」
近「あぁ。」
土「・・・。間者・・・。」
総「でも間者が、敵の床に入って寝るでしょうか?」
左「眠かったんじゃないの?」
一「しかも、こんなに、囲まれているのに、起きない・・・。」
「確かに」と皆が呟く。すると山南さんが、ゆっくりと近藤さんに言った。
山「取りあえず、この子が起きてから話を聞くしかないようですね。それまでは、逃げられないように誰か、ひとりは必ず、見張るのはどうでしょうか?」
近「そうだな。そうしよう。取りあえず、もうすぐ夜は明けるが、それまでは総司。頼む。」
総「はい。」
そう言って、解散になった。