千年の時空を越えて
僕達は、屯所へ戻った。
残党を、片づけるのは、新八さんと原田さんだ。
雪は、毒を洗いに、井戸の方へ行く。
僕も付いていく。
雪は、色のない手袋をはめて、体を素早く洗っている。
おかしいな・・・。
いつも、僕がここで覗いてると、怒るのに、僕の前で、全ての着物を脱いで、着替えてる。
まぁ、男の体に変化しているけど・・・。
着替えが終わり、雪を抱きしめようとすると、腕を軽く、外された。
総司「え?」
暗がりでよく見えなかったけど、これは・・・。
雪は、お役目の時の冷たい目をしている・・・。
どうして?雪は、終わったんだよね?
雪「総司様、私・・・。これから、未来のお役目に行ってきます。」
総司「そうなの?気をつけっ・・・っ。」
雪が、僕に、口付けをした。深い深い口付けを・・・。
唇が、離れて、雪が、僕からゆっくりと離れる。
嫌な予感がする・・・。
総司「雪っ!」
呼んだ時には、雪は、板に乗り、空を飛んでいった。
僕は、不安で、胸が潰れそうになった。