千年の時空を越えて
私は、先回りをして、木の上で、待っていた。
すると、ぞろぞろと、沢山の隊士を、引き連れて、近藤さんは、馬に乗って、通り過ぎる。
すると、草村に、隠れていた、御陵衛士が、近藤さんの前に、飛び出した。
「うぉぉぉ!仲間の仇ぃぃぃ!」
ザシュ!
飛び込んだ御陵衛士は、あっさり斬られた。
雪「ちょっと!もぅ!勝手に、襲わないでよね!」
私は、独り言を言い、近くにいた御陵衛士の後ろに降り立った。
「お前っ!何奴っ!う゛っ・・・。」
手刀で眠らす。
私は、その隊士が持っていた、銃を、持って、屈んで、近藤さんに近づいた。
飛距離ギリギリ・・・。
私は、深呼吸をする。
ここで、ズレたら、近藤さんは死ぬ・・・。
私は、手の汗を拭い、焦点を合わせる。
パァン!
近藤「う゛っ・・・。」
隊士「近藤先生っ!あっちから、弾が、飛んできたぞっ!」
近藤さんは、撃たれた右肩を庇いながら、馬で走っていった。
雪「さすが、近藤さん・・・。あんな怪我して、馬で走れるなんて、凄いな・・・。」
私は、近藤さんが、馬で走っていったのを確認すると、素早く、銃を捨てて、屯所に戻った。
屯所に戻ると、屯所中が、慌ただしくなっていた。
総司「あ!雪っ!大変なんだっ!近藤先生がっ!」
雪「総司様、落ち着いて下さい。近藤さんは、大丈夫。」
総司「本当に?」
今にも、泣きそうな総司さん・・・。
雪「大丈夫。史実では、助かってます。」
それを聞いた総司さんは、安堵した顔をした。
私は、自分の部屋で、これからの確認をした。
総司さんは、本当なら、もう、動けないくらいになっている。
でも、今は、元気で、隊務をこなしている。
さてと・・・。
これから、どうするか・・・。
私は、シュミレーションを重ねた。