千年の時空を越えて
警告
近藤さんと、総司さんが、大坂へ行く日が迫った頃・・・。
ブブブ・・・。ブブブ・・・。
まただ・・・。
浮かんでいる文字を恨めしく見た。
雪「こんな時に、任務なんて・・・。」
私は、タブを確認する。
雪「は!?何で・・・。はぁ・・・。なんか、おかしい・・・。」
はめられてる気がする・・・。
タブに浮かび上がった文字。
救出者:土方 歳三 数日間の間に、暗殺もしくは、襲われる可能性有り。
これじゃ、大坂へ行けない。
しかも、これ、日にち不明って・・・。
どういう事よ・・・。
嫌な予感がする・・・。
私は、部屋に籠もり、急いで、総司さんを守る道具を作る。
すると、総司さんが、お風呂から帰ってきた。
雪「お帰りなさい。」
総司「ただいま。何、作ってるの?また、見たこともないカラクリ?」
雪「はい。総司様の浮気防止のカラクリです。」
総司「僕が、浮気なんてする訳ないでしょ!浮気者は雪の方だからねっ!」
雪「確かに、そうですね。でも、これ、どうぞ。」
私は、ペンダント型のシールドを総司さんの首にかけた。
総司「何?これ?」
雪「総司様。今から、大事な事を言います。」
総司「何?」
雪「実は、未来のお役目で、大坂へ一緒に行けなくなったんです。これは、盾のような物です。」
総司「盾?」
雪「はい。未来の攻撃を受けたとき、守ってくれます。でも・・・。今、私が、持っている物で作った、簡易な物です。あなたは、本来なら、もう、床から起きられないくらいになっています。そのフリをして下さい。知らない者などには、特に気を付けて下さい・・・。」
私は、総司さんに、抱きついた。
雪「私が、あなたを助けたことを、誰にも、悟られないで・・・。」
総司「わかった。」
総司さんは、私の背中に、腕を回した。
総司「雪を抱きしめるの久しぶりだ・・・。」
雪「本当ですね・・・。」
この匂い。久しぶり。落ち着く・・・。
私は、胸一杯に、総司さんの匂いを吸い込む。
すると、だんだん、瞼が、重くなってきた・・・。