千年の時空を越えて
敵に日毎に、敗れて、大坂まで、戻る手前・・・。
ドーーーーン
ドーーーーン。
パン、パン、パン。
私は、伝令や救護に回った。
戦地へ行けば、現地の人を殺してしまう可能性が大きい。
気をつけないと・・・。
自分に気合いを入れる。
すると・・・。
土方「雪っ!山崎が、帰ってこねぇんだ!見て来いっ!」
雪「っ!・・・はいっ!」
私は、馬に乗り、山崎さんが、行ったとされる場所に行く。
雪「山崎さまーーーーっ!」
本来、伝令係が、こんな大声は、出してはいけない。
でも、早く見つけたかった。
雪「山崎さまーーーーっ!いませんかーーーーーっ!」
どこ?顔を見せて・・・。
何度か、馬を走らせて、叫んでいると、弱々しい声がした。
「き・・・。雪・・・。ここや・・・。」
山崎さんの声!
馬から降りて、山崎さんの元に駆け寄る。
雪「っ!」
山崎さんは、子供を抱いて、倒れていた。
雪「山崎様っ!」
山崎「雪・・・。良かった・・・。この子、頼めるか・・・。親と、はぐれた言うて・・・。」
雪「山崎様、まさか・・・。庇って・・・。」
山崎「ハハハ・・・。流れ弾・・・。喰らってしもうて・・・。土・・方・・・副長に・・・大目玉・・・。」
雪「喋らないで!」
私は、山崎さんと、子供を馬に乗せて走った。
陣に着くと、土方さんが待っていてくれた。
土方「山崎っ!」
雪「手当てします!」