千年の時空を越えて
夜になり、私は、女の格好になり大奥に忍び込んだ。
雪「へぇ。ここがお鈴廊下・・・綺麗・・・。」
えーっと・・・。慶喜さんどこにいるのかな?
聞いておけば良かった・・・。
私は、タブで、部屋を探す。
多分、この部屋だ・・・。将軍の寝室。
私は、天井裏に忍び込んで、部屋を覗いた。
いた・・・。
あれ?一人?
いつも、誰かと寝てる訳じゃないんだ・・・。
私は、小石を投げた。
慶喜「ん?」
コツン。
慶喜「乾か・・・?」
私は、天井からおりた。
雪「こんばんは。」
慶喜「っ!お前・・・その格好・・・。」
雪「あー・・・。だって、ここ大奥だし・・・。」
慶喜「男にしておくのが、もったいないな・・・。」
女なんですけどね・・・。
雪「さぁ!行きましょう!」
私が、手を差し伸べると、嬉しそうに、慶喜さんは、私の手を取った。
私は、慶喜さんを今度は、おんぶして、いつもの屋根ではなく、天守閣の上の屋根に登った。