千年の時空を越えて




近藤「失礼致します。」




慶喜「面を上げよ。」



近藤は、緊張をしているようだった。




わしは、威圧的に言った。



慶喜「お前の所に、乾という者がおるな?」




近藤「はい。乾が何か?」




慶喜「置いて行け。」




近藤「え?」





慶喜「わしは、乾を気に入っておる。あやつを置いて行け。」




近藤「恐れ多い事ですが、乾は、慶喜様の側に置いておくような者ではございません。」




慶喜「それは、お前が決めることではない。」




近藤「あの。乾を警備ということででしょうか?」




慶喜「いや・・・。側室だ・・・。」




近藤「側・・・っ。あの!乾は、男です!」




慶喜「わかっておる。よいか?近藤。乾は、わしの影の側室にする。」




近藤「そんな・・・。」




慶喜「話は、以上だ。良きに計らえ。」





近藤「はい・・・。」




近藤は暗い顔をして、出て行った。




< 440 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop