千年の時空を越えて
近藤「失礼致します。」
慶喜「面を上げよ。」
近藤は、緊張をしているようだった。
わしは、威圧的に言った。
慶喜「お前の所に、乾という者がおるな?」
近藤「はい。乾が何か?」
慶喜「置いて行け。」
近藤「え?」
慶喜「わしは、乾を気に入っておる。あやつを置いて行け。」
近藤「恐れ多い事ですが、乾は、慶喜様の側に置いておくような者ではございません。」
慶喜「それは、お前が決めることではない。」
近藤「あの。乾を警備ということででしょうか?」
慶喜「いや・・・。側室だ・・・。」
近藤「側・・・っ。あの!乾は、男です!」
慶喜「わかっておる。よいか?近藤。乾は、わしの影の側室にする。」
近藤「そんな・・・。」
慶喜「話は、以上だ。良きに計らえ。」
近藤「はい・・・。」
近藤は暗い顔をして、出て行った。