千年の時空を越えて





それから、私達は、これでもかというくらい、甘い生活をしていた。




いつでもどこでも、ずっと、一緒にいた。




雪「総司様・・・。総司様は、ここで辞世の句を詠まれます。詠んで頂けませんか?」




総司「辞世の句?くくくっ。僕を殺す?雪になら、殺されても良いよ?」




雪「本当に?」




総司「うん・・・。そのかわり、君に抱かれて、息を引き取りたいけど・・・。」




雪「私もですよ?」





総司さんは、辞世の句を詠んでくれた。




状況は変わっても一緒だ・・・。





総司さんが詠んだ句は、史実と同じ物だった。





どんだけ、この人は、土方さんが、好きなんだよ・・・。





微笑ましくなり、笑ってしまう。





総司「何?変?土方さんより、マシな出来だと思うけど。」




雪「これ・・・総司様の句、残っているんです。土方様の返事の句だって・・・。」




総司「なっ・・・っ。」





総司さんの顔は真っ赤になった。




総司「ち・・・っ、違うよ!!ひ、土方さんのマズい句に、返事なんで詠めるわけないよっ!」




これ以上、言ったら、拗ねちゃうか・・・。





雪「そういうことにしときます。」





私達は、微笑みあい、キスをした。




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