千年の時空を越えて
あなただけは・・・。




総司さんが、亡くなる前日・・・。




黒猫が、家に、入ってきた。




総司「黒猫なんて、不吉だなぁ・・・。こらこら、猫?早く帰らないと、斬っちゃうよ?」




総司さんは、冗談で、そんな事を言っている。








私は、猫とじゃれてる総司さんと向かい合った。





雪「お話しが、あります・・・。」





総司「なぁに?」





雪「明日・・・。総司様が、本当だったら、亡くなる日なんです・・・。実は、あなたの暗殺命令が来ています。」




総司「え?」




雪「多分、これは、私だけでなく、他の隊員にも、出ている物かと思われます。」





総司さんは、少し考えて、口を開く。





総司「じゃあ、雪が僕を殺せばいい。」




総司さんをのぞき込むと、何か、全てを、悟ったような、顔だ。




総司「僕さぁ、前に、未来の人から、話を聞いたんだ・・・。雪がしたことは、罪なんだって・・・。でも、僕が、死ねば、君の罪は消えるんでしょ?だから、ここへ連れて来たんだよね?それなら、良いよ。僕を、殺しなよ。」




私は、総司さんを抱きしめた。









< 453 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop