千年の時空を越えて
陸「え?幕末?京都?」
武「しかも薬の量が減った場所が新撰組の屯所の中。」
陸「新撰組?」
武「そう、この薬を使用すると、急激な眠気に襲われる。そして、今回の場合は、解毒が終わるまで、目が覚めない。飲んだのが間に合っていたらの話だけど。」
陸「と言うことは・・・。」
武「スパイと間違われて、殺されてる可能性もある。危険だ。」
陸「今から、助けに行きます!」
武「待って!」
陸「何ですか?場所がわかったんだ!助けに行かないと!」
武「こっちの件はどうするの!濡れ衣を着せられて、帰って来ても捕まるだけだ!」
陸「っ」
武「雪ならきっと大丈夫。それにアレに気付いてくれると思うし・・・。だから、真犯人とその証拠を探そう!」
陸「はい・・・。でもアレって何ですか?」
武「それは、秘密♪ねぇ、チョコレート入ってたものどこにあるかわかる?」
陸「はい。雪の部屋です。」
武「雪の部屋に入ったの?」
イラッとした声で聞かれた。
陸「はい。部屋に持って行ったので。」
武「今度から、狼は入れちゃだめって言っておかないと。」
とブツブツ言っている。
俺は、それは聞かないフリをして急ぎましょうと促した。
この人が、恋のライバルでなくて良かったと、思うが、好きな人の父かと思うと、少し、気が重い。
ってまだ、気が早すぎだけど・・・。
武「田沼君、川口君も行くよ。」
田・川「はい。」