千年の時空を越えて




ゆっくりし過ぎたようだ。





新政府軍に、先を越されてしまった。




僕は、他の人達と、戦う。




総司「何なんだ!この失態はっ!」




雪「皆さん、鉄砲や、大砲に慣れてないっ!」




刀は、通用しないと肌で感じる。



僕達は、大敗で、江戸に逃げ帰った。















大敗した甲陽鎮静撫隊は、江戸へ戻ってきた。




神田の医学所に新選組の設立当時からの面々が集まる。




近藤「これからだが、どうするかだ・・・。」




土方「ただ、今までのやり方は、もう、遅れてる・・・。」




総司「刀が通用しなくなってきてるんですね・・・。」




土方「あぁ・・・。」




僕が、人生をかけてしてきたことが、通用しないなんて・・・。





その後の話し合いは上の空だった。




しばらく、どうするかで、話し合っていたが、休憩になった。





僕は、外の空気を吸いに外に出た。







僕は、縁側に来て、立ち止まり、庭をボーッと見ていた。





雪「総司様?」




声をかけられて、振り向くと、心配顔の雪が、立っていた。




そして、僕の事を、抱きしめた。





雪「どうしたんですか?」




総司「うん・・・。今からは・・・もう鉄砲の時代なんだなぁって思って・・・。ほら、僕さぁ・・・。剣の腕を磨くことでしか、生きる道が、無かったから・・・。なんだか、剣は、もう、必要ないのかと思うと・・・っ。」




僕の存在価値は何なんだろう。




今まで、血を滲むような努力をしてきた。




そうしないと、生きれなかったから・・・。



でも、もう、剣は通用しない。




雪「そんな事、無いです!確かに、真剣は、銃刀法という法が、出来ますが、剣道は、千年後も残っているんです。だから・・・。だから・・・。」




総司「うん・・・。わかってる・・・。時は、流れてるもんね・・・。」




雪「はい。」




存在価値が見いだせない僕を、雪は、ギュッと抱きしめてくれた。








部屋に戻ると、新八さんと左之助さんと近藤先生が、喧嘩をしていた。




そして、一君と数人も、別の部隊を作り、出て行った。




< 468 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop