千年の時空を越えて
ゆっくりし過ぎたようだ。
新政府軍に、先を越されてしまった。
僕は、他の人達と、戦う。
総司「何なんだ!この失態はっ!」
雪「皆さん、鉄砲や、大砲に慣れてないっ!」
刀は、通用しないと肌で感じる。
僕達は、大敗で、江戸に逃げ帰った。
大敗した甲陽鎮静撫隊は、江戸へ戻ってきた。
神田の医学所に新選組の設立当時からの面々が集まる。
近藤「これからだが、どうするかだ・・・。」
土方「ただ、今までのやり方は、もう、遅れてる・・・。」
総司「刀が通用しなくなってきてるんですね・・・。」
土方「あぁ・・・。」
僕が、人生をかけてしてきたことが、通用しないなんて・・・。
その後の話し合いは上の空だった。
しばらく、どうするかで、話し合っていたが、休憩になった。
僕は、外の空気を吸いに外に出た。
僕は、縁側に来て、立ち止まり、庭をボーッと見ていた。
雪「総司様?」
声をかけられて、振り向くと、心配顔の雪が、立っていた。
そして、僕の事を、抱きしめた。
雪「どうしたんですか?」
総司「うん・・・。今からは・・・もう鉄砲の時代なんだなぁって思って・・・。ほら、僕さぁ・・・。剣の腕を磨くことでしか、生きる道が、無かったから・・・。なんだか、剣は、もう、必要ないのかと思うと・・・っ。」
僕の存在価値は何なんだろう。
今まで、血を滲むような努力をしてきた。
そうしないと、生きれなかったから・・・。
でも、もう、剣は通用しない。
雪「そんな事、無いです!確かに、真剣は、銃刀法という法が、出来ますが、剣道は、千年後も残っているんです。だから・・・。だから・・・。」
総司「うん・・・。わかってる・・・。時は、流れてるもんね・・・。」
雪「はい。」
存在価値が見いだせない僕を、雪は、ギュッと抱きしめてくれた。
部屋に戻ると、新八さんと左之助さんと近藤先生が、喧嘩をしていた。
そして、一君と数人も、別の部隊を作り、出て行った。