千年の時空を越えて





僕が、亡くなる予定の前日・・・。




黒猫が、家に、入ってきた。




総司「黒猫なんて、不吉だなぁ・・・。こらこら、猫?早く帰らないと、斬っちゃうよ?」




ぼくは猫とじゃれていた。







すると、雪が真剣な顔つきで、僕の前に正座した。





雪「お話しが、あります・・・。」





総司「なぁに?」





雪「明日・・・。総司様が、本当だったら、亡くなる日なんです・・・。実は、あなたの暗殺命令が来ています。」




総司「え?」




雪「多分、これは、私だけでなく、他の隊員にも、出ている物かと思われます。」





僕の考えは決まっている。





総司「じゃあ、雪が僕を殺せばいい。」




雪は、少し驚いた顔をした。




総司「僕さぁ、前に、未来の人から、話を聞いたんだ・・・。雪がしたことは、罪なんだって・・・。でも、僕が、死ねば、君の罪は消えるんでしょ?だから、ここへ連れて来たんだよね?それなら、良いよ。僕を、殺しなよ。」




そう言うと、雪は、僕を抱きしめた。




そして耳元で、ポツリ、ポツリと話し出した。




雪「実は、協力をお願いしたいんです。」



総司「協力?」



雪「はい。私をはめた奴が、必ず、明日、来ると思うんです。それで、騙し討ちをして、捕まえたい。総司様が協力していただけたら、助かるのですが・・・。」




総司「雪の為なら、何だってするよ?」



雪「では、私と入れ替わって欲しいんです。」



総司「入れ替わる?」



雪「はい。」



少し悪戯っ子の顔をした雪に至近距離で見つめられて、ドキリとする。




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