千年の時空を越えて
次の日、僕は、いつも雪が持っている、“たぶ”というもので、雪に、変化した。
目の前にいるのは、僕に変化した雪。
上手くいくかな?
緊張する。
すると・・・。
ーシュンー
僕に変化した雪が、風を避けた。
「やっぱり・・・。助けていたんだ・・・。しかも、生きてるし・・・。」
その声に、振り向くと、そこには、大坂で見たあのおなごが立っていた。
玲「乾雪・・・。あなたを、歴史の変更の容疑で・・・暗殺します!」
総司「暗殺って・・・。」
玲「ふふっ。まず、沖田を暗殺・・・。そして、あなたは、私に抵抗。もみ合いになり、射殺・・・。これで、おしまい♪」
総司「何でそんな事・・・。」
玲「あなたが、昔から、目障りなのよっ!仕事でも、恋でもっ!陸は・・・あなたには、相応しくない!」
雪「そんな事の為に!?」
玲「そんな事ってねぇ・・・。何も知らないくせに、うるさいのよ!」
総司「じゃ、じゃあ、仁和寺と・・・。」
この“仁和寺”という男は、雪に事前に聞いてくれと言われた事だった。
玲「えぇ。私よ。全てあなたを陥れるために、手を組んだ。」
雪「それでも特作隊なのっ!」
雪が、自分の格好を忘れて怒っていた。
お役目の時の冷静な雪がこんな怒ってる・・・。
でもあのおなごには、バレていないようだった。
玲「へぇ・・・。特作隊とか知ってるんだ・・・。雪って、心のないロボットかと思ってたのに、この人には、心を許して、話しちゃってるんだ・・・。じゃあ、情報漏洩も追加だね?ふふふ・・・。まぁ、二人とも、殺してあげるから、大人しくしなさい。フル装備の私に適うわけないんだから・・・。まずは、沖田総司からね・・・。」
雪「そう簡単にやられるわけないでしょう?」
雪が、抜刀する。
これが、合図だ。
玲「ふふっ。バカね。そんな刀で私に、適うとでも?いくわよっ!」
シュン。
シュン。
ドカッ。
僕が、おなごを羽交い締めにした。
総司「今だよっ!」
雪「ありがとう!」
僕の姿で雪が、指に輪っかをはめて、おなごに焦点を合わせている。
玲「ふふっ。あなたにそれは、使えない・・・。それは、特作隊・・・。」
ーシュンー
玲「う゛っ・・・。くそっ・・・っ。はぁ・・・。はぁ・・・。教えてもらってたのね・・・。」
雪「あんたって、本当にバカね・・・。」
玲「まさか・・・。」
雪はニッと笑い、手錠を玲にかけた。
すると、タイムマシンが、現れ中から、男が、二人出てきた。
武豊「雪たん!お手柄~!」
陸「隊の情報漏洩及び歴史変更のテロに手を貸した事、殺人未遂容疑で逮捕する。」
玲「あいつは、どうなるのよっ!沖田総司がピンピンしてるじゃない!」
陸「それは、雪が、自分で始末するだろ?」
雪「っ!」
陸「待ってる・・・。お前が正しい判断をすんの・・・。待ってるから・・・。」
そう言って、二人は、乗り物に乗って消えてしまった。
さぁ、雪のお役目も手伝えた。
後は、僕が、切腹すればいい・・・。