千年の時空を越えて

「俺は、壬生浪士組局長の近藤 勇だ。よろしく。」


にっこりと優しい眼差しで、また、頭を撫でられた。


「私は、副長の山南 敬助です。宜しくね。」


と、優しく挨拶される。


次に、胸ぐらを掴んできた男が、


「俺は、副長の土方 歳三だ。」


と、ギロリと睨まれる。


すると、着物を貸してくれた人が、


「僕は、副長助勤 沖田 総司です。よろしくお願いします。」


とニコニコしながら言った。


次に、手を挙げて、


「同じく副長助勤、永倉新八だ。宜しく!」


といった。


その隣で、永倉さんと肩を組んで、


「俺も、原田 左之助だ。俺の腹は、刀の味を知っている。ふっ。」


カッコつけてる。


その後ろから、


「ちょっと~俺にも言わせてよ~」


と割り込んで、


「俺が、藤堂 平助。一番、若いよ~!」


と手を、ヒラヒラさせていた。


「もう、全員、挨拶したか?」


と土方さんが、見渡すと、


はいと控えめに、端にいた人が、出て来て、



「斎藤 一だ。同じく副長助勤だ。宜しく。」


と言った。


土「今は、この奴らしかいない。他のは、出てる。まぁ、その内、会うだろ。」


と言った。


でも、改めて、ここにいる人たちを見ると、なんともオーラのある人達だろう。


私は、そんな印象を持った。うちの部隊も、この位、華やかだといいのに。


と、心の中で思った。



< 53 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop