千年の時空を越えて
「俺は、壬生浪士組局長の近藤 勇だ。よろしく。」
にっこりと優しい眼差しで、また、頭を撫でられた。
「私は、副長の山南 敬助です。宜しくね。」
と、優しく挨拶される。
次に、胸ぐらを掴んできた男が、
「俺は、副長の土方 歳三だ。」
と、ギロリと睨まれる。
すると、着物を貸してくれた人が、
「僕は、副長助勤 沖田 総司です。よろしくお願いします。」
とニコニコしながら言った。
次に、手を挙げて、
「同じく副長助勤、永倉新八だ。宜しく!」
といった。
その隣で、永倉さんと肩を組んで、
「俺も、原田 左之助だ。俺の腹は、刀の味を知っている。ふっ。」
カッコつけてる。
その後ろから、
「ちょっと~俺にも言わせてよ~」
と割り込んで、
「俺が、藤堂 平助。一番、若いよ~!」
と手を、ヒラヒラさせていた。
「もう、全員、挨拶したか?」
と土方さんが、見渡すと、
はいと控えめに、端にいた人が、出て来て、
「斎藤 一だ。同じく副長助勤だ。宜しく。」
と言った。
土「今は、この奴らしかいない。他のは、出てる。まぁ、その内、会うだろ。」
と言った。
でも、改めて、ここにいる人たちを見ると、なんともオーラのある人達だろう。
私は、そんな印象を持った。うちの部隊も、この位、華やかだといいのに。
と、心の中で思った。