千年の時空を越えて
鬼退治
夕餉が済み、後片付けをしながら、作戦会議。
お節さんには、襲われたら、取り合えず、誰かを、呼びに行く係になってもらった。
夜、床に着き、博士ご自慢の電力自由自在のスタンガンもどきを、隠して、敵を待った。
眼を瞑り、深呼吸をする。よし!
するとーーーー
襖が、いきなり開き、
「度胸試しじゃー!」
と言いながら5人ほど、部屋に入ってきた。
布団をめくられ、いきなり、手首を掴まれ、男は、私の上に跨がり、覆い被さって上から見下ろしてきた。
「ほーぉ。可愛い顔しとるやないかぁ!ワシが、まず、味見したる。今夜は、たのしませえや。」
と、ニヤリと、薄気味悪い笑みを浮かべる。
ジタバタするも、男は、ビクともしない。はぁ、と一息ついて、私は、力を抜く。
抵抗を諦めたと思ったのか、両手を離し、着物を乱してきた。
雪「あなた様が、この、計画を企てた首謀者ですか?」
男「ん?そうや、だから、初モンのあんたは、一番に、俺が味わう。」
雪「痛くせんとってくださいね?」
男「かわええなぁ」
そう言って、男は、私の首筋からつーっと指を滑らす。
雪「いつも、この5人で?他にもいらっしゃるんですか?」
男「これで、全部や。他のも、欲しいんかぁ?」
雪「そうですね・・・。では・・・。」
そう言って、スタンガンもどきに電源を入れ、男に当てた。