千年の時空を越えて
お前は何者・・・?~土方Side~

山崎に、任務を頼んだ夜、何故か胸騒ぎがあり、仕事が手につかなかった。水でも、飲みに行こうと、部屋を出た。


すると、離れの女中の部屋から、お節と平隊士が飛び出てきた。


土「オイ!大丈夫か?」


平隊士「はい!俺らは。ただ、おいわちゃんがまだ・・・。」


それを聞いて急いで離れへ行く。


山崎がいるから大丈夫だろうが、人数までは、把握出来てねぇからな。


襖を開けようとしたとき、中から声がして手を止める。


そっと襖を少し開けて、中を覗くと、おいわの周りに、男が、転がっていた。


しかも、天井裏にいるであろう、山崎を見つけて、あぶり出していた。



あいつ、やっぱり、普通の娘でなかったか。しかも、あぶり出した山崎を誘惑している。
こりゃ、間者決定だな。


山崎とおいわの話に、耳を傾けていると、俺のことを、言っている。


「土方様は、怖いけど、本当は、優しくて、温かい方だと思います。」


はぁ?なんでだよ。ここへ来て、4日くらいになるが、結局は、目が覚めて、半日しか俺を見てねぇくせに。


まあ、間者であるには、変わりねぇな。


しばらく、山崎とのやり取りを見る。あーあ。アイツ骨抜きになってやがる。しかも、敵と約束まで・・・。あとで、仕置きだな。と考えてると、おいわが、部屋を出ようとしていた。

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