千年の時空を越えて

二人して、重い空気のまま、土方さん達がいた縁側に、向かった。


土「じゃあ、どこで寝んだよ!」


雪「だから、女中の部屋で寝ます!」


土「あんなぐちゃぐちゃのとこで寝れるか!来い!」


雪「土方様んとこだけは嫌っ!」


そんなやり取りが聞こえてきた。


丞「すみません・・・。」


二人に、割り込んで、丞ちゃんが声をかけた。


土・雪「あぁ?」


二人が同時に、僕達を見た。


雪「なんかわかりましたか?山崎様。」


と、おいわさんが山崎の方を見たときに、少し、着物がはだけた所から、誰かに、付けられたら赤い口づけの跡が見えた。それを、見た瞬間、心が、モヤモヤしてきた。


土「お前が言うな!」


と拳骨を食らってる。


雪「いったぁ!暴力反対です。」


仲良くなってる。この二人・・。モヤモヤがどんどん増していく。


これを、とさっきの瓜二つの絵を土方さんに見せると、おいわさんが「なんで?」と小さく、呟き、何かを、考え込んでいる。


土方さんも、絵を見て、裏切りか、狙われてるのか考えているようだった。


隣の丞ちゃんに小声で聞いた。


総「ねぇ、丞ちゃん。おいわさんの首辺りのって誰が付けたの?」


丞「う゛・・・。」


総「ふーん。丞ちゃんが付けたんだぁ。」


チャキと刀を抜こうとしたら、


丞ちゃんが


丞「しゃーなかってん。あの娘、めっちゃ色気あって・・・。ってギャー」


僕は、刀を抜いて、丞ちゃんに斬りかかった。
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