千年の時空を越えて
山「そんなに驚かせましたか?」
雪「は、はい。考え事していて・・・。」
山「ゆっくり話すのは、初めてですね。」
雪「はい。そうですね。」
山「なんだか疲れてしまいますよね?疑われてばかりだと・・・。追われてるんですか?」
雪「いえ、疑われるのは仕方ないです。追われてるのかはわかりません。」
山「皆、この組を守らなくちゃって思ってるんです。だから・・・。」
雪「わかってます。私が、話さないから、当然です。」
山「でも・・・。」
そう言って、私の背中をさすって
山「そんな顔は、しないで下さいね。なんか、苦しそうな・・・。あなたも、事情があるんでしょうが、自分を追い詰めないで下さいね。」
そう言って、顔を覗き込まれた。
雪「はい。励まして頂いて、ありがとうございます。」
しばらく、そうしていると、いつの間にかに寝ていたようで、目が覚めると、山南さんはもういなかった。肩には、山南さんの羽織が掛けられていた。