千年の時空を越えて
それから、私は、山南さんとよく話すようになっていた。
たわいもない話から、沖田さんと仲がいいと言って、目を細める。
雪「兄弟みたいですね?」
山「ははっ。手の掛かるイタズラ坊主ですよ~。」
雪「そういう関係、羨ましい。」
山「おいわさん、ご兄弟は?」
雪「ふふっ。山南さん、優しい尋問ですね。兄弟はいません。なんか、ついつい喋っちゃう。」
山「じゃあ、もっと聞きましょうか?」
そういう会話を楽しむのが日課になりつつあった。