千年の時空を越えて
挑発状
それから、女中として働いて、一週間が過ぎた。
隊士さん達の洗い物を、集めて、洗濯場に運んでいる時、どこからか殺気がする。
ん?殺気の感じた方を振り返ると
ーシュンー
トンッ。
と、何かが飛んできた。
こけるふりをして避けると、柱に、矢文が刺さっていた。
矢文・・・。
矢を引き抜き、文を開ける。
ーーー特殊作戦部隊 乾 雪 様ーーー
壬生浪士組屯所を爆破する。
死人を出したくなければ、明日の夕刻、一人で、乾殿が、“落ちた場所”まできて下さい。
あなたの愛しのダーリン。
爆破?しかも横書き、そして、私の素性。
未来の人間の仕業。矢を折り、着物の裾に隠す。
その時、
ドンっ。
雪「痛っ。」
丞「あ。ごめぇん!」
すると、山崎さんが持っていた書類がバラッと落ちた。
雪「ごめんなさい!あ!」
すると、鳩が飛んできて、さっきの手紙を持って行ってしまった。
雪「マジで?」
その時・・・。