千年の時空を越えて

次の日、朝餉を済まして、近藤さんに、挨拶に行った。


それから、初めて、門をくぐる。


うーんと伸びを一つして、市中に向かい歩き出す。


この前、走ったけど、夜で、何も見えなかったし、ちょっと、楽しみ♪


すると、大きく、息を吸って、


雪「やーまざーきさまーー!ちょっと来てー」


と大きな声で、怒鳴ってみた。


シーン・・・。


もう一回、


雪「やーまざーきさまーー!」


シーン・・・。


そうかい。じゃあ、これならどうよ!


雪「やーまざーきさまー!手ぇーつーなぎーましょー!」


と叫んでみた。


すると・・・。


シュタッと目の前に、赤い顔して、山崎さんが立っていた。


雪「どうして、一回目で来てくれないんですか?」


丞「見張り役やし。」


雪「へぇ~・・・。では、なんで言葉変えたら、来たんですか?」


丞「ずっと、怒鳴りそうやったし?恥ずかしいやんか!」


雪「ハイハイ。じゃあ、はぐれないように、手繋いで下さいね?」


と手を出すと、


しゃーないな!と嬉しそうに、手を繋いできた。
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