千年の時空を越えて
丞「どこ行くねん」




雪「お土産に、団子買って行きたいんです。」


丞「土産?誰かに会うんか?」


雪「はい。」


丞「誰や?」


と少し、声のトーンが下がって聞いてきた。


やっぱり、あの手紙を読んだんだ。英語だったし、誰か読めたのかも・・・。


雪「友達。」


丞「へ?」


雪「だから、友達に、会いに行くんです。でも、お団子の美味しい所とか、友達の家に行くまでの道がわからないから、呼んだのに・・・。」

丞「そ・そーか。」


そう言って、お団子を買い(もちろん、お金なんて持ってなかったから、山崎さんの奢り)、以前、志乃さんが言ってた、隣町の村へ向かう。


その間、少しだけ、山崎さんとのデートを楽しむ。


雪「私、こうやって、逢瀬?したの初めてです。」


丞「え?初めて?」


雪「はい。楽しいですね。」


丞「そーか!じゃ、じゃあ、また行こや!」


雪「はい。楽しみにしてます。」


と言うと、山崎さんは、喜んで、手をブンブン振る。


そして、山道を歩いていった。
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