千年の時空を越えて
緊張の再開
山道を歩きながら、山道を歩く。


そして、志乃さんがいるであろう、村の付近まで、来た。


雪「ねぇ、山崎様・・・。ここで、待っててもらえませんか?」


丞「無理。」


雪「お願いします。」



丞「無理なもんは、無理。」


雪「じゃあ、友達の家の外で待っててもらえませんか?」


丞「あかん!」


しゃーないな。じゃあコレ出すか・・・。嫌だけど仕方ないか・・・。


雪「女同士の話しがね?・・・。例えば、恋の相談とか・・・。聞かれるの恥ずかしいじゃないですか・・・。」


と意味有り気に、山崎さんを見つめる。


丞「あ・・そんな顔してもあかんで!無理なもんは無理。」


雪「じゃあ、コレあげます。これ見て待ってて下さいよ。」


と、昨日、荷物から見つけた、博士が作った写真集を山崎さんに渡した。


写真集を受け取った山崎さんが目を大きく、見開いた。


丞「こ・・・。これは・・。おなごがおる!って“ほとぐら”いうやつか?いやでも色付いてる。しかもどの娘も俺好みの別嬪さん・・・。この娘の鎖骨・・・。って・・・アッ!」


物凄い勢いで、喋っていた自分に気がついたのか、恥ずかしそうに、こちらを見てきた。


雪「待っててくれますか?」


丞「あかんもんはあか・・・。」


雪「じゃあ、いりませんね。返して下さい。」


丞「嫌や!この娘、可愛ええわ!この娘は誰や?」


山崎さんは、猫のコスプレをした私のページを食い入るように見ていた。


雪「えーっと・・・。白にゃんですね。(博士が付けた)」


丞「猫の耳付けて、可愛ええなぁ。会いたいなぁ。白にゃん♪」


雪「じゃあ、ここで待ってて下さいね?」


丞「・・・・・・。しゃーないなぁ。あまり遅くなりなや?」


雪「ありがとうございます。」


そう言って、志乃さんの家の前で、別れた。







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