探し物は見つかりましたか?
ここは何らかの聖地、いや、聖なるものを隠している故にとのことか・・・。
「そうね。
でも、この場所では何かを封印?
しているようね。
それもかなりの霊力のものか?」
「・・・えっ、ヤッパリ!」
「待って!
必ずしも、宝物なんて!
もしかしたら、護りたい人が
住んでいたりして!」
「ひと?・・・
そうだと少しガッカリかな?」
「なんでなの?」
「人ならば、それは宝を有するとは
限らない。
つまり、私が手間暇かけた意味が
無いわけで・・・。
残された時間の消費にしか過ぎず
この世界のタメにはならない。」
「アナタは、ヤッパリ、自分のタメ
なのね。」
「えっ、それはどういう意味なの?」
「私は知っていたの!
あなたがゼウスであり、イエスで
あることを。
あなたは気付いていないけど、
私はクロノス(ゼウスの父であり
時の神)にあなたを助けるように
言われたもの。」
「父はやはり、生きているのか?」
「この世界のクロノスはいません。
だから、クロノが生まれたのです。
でも、時戻しの出来ない彼がここに
いるのか、それは何の意味が有るの
かわかりません。
彼の庇護を受けなくて、あなた自身が
形を成す自体が不自然な事かも?
はたまた、どうかもわかりません。」
「何故、キミは神に詳しいの?
それに怖くない?
神の力は人間には脅威に
感じると聴くが・・・。」
「私はクロス。
クロノスの野抜きなの?
能力の一部抜き。
つまり、私が再生生産を行える。
でも、目の前で見なければ、
一番探しにくい。」